「面影」から、さらに一歩先へ。
ユーザーの声から生まれた、新たな進化。
前モデルの「面影」は、多くのユーザーから支持を集めただけでなく、当時のマスコミにも数多く取り上げられました。
その「面影」をベースに、ユーザーから寄せられた要望を取り入れながら、さらに改良を重ねて誕生したのが「影身」です。
「面影」が築いたものを受け継ぎながら、より自由なポージング、より高い耐久性、そしてより扱いやすい構造へ。
「影身」は、オリエント工業のものづくりが次の段階へ進んだことを示す製品のひとつでした。
「影身」
当時販売価格:190,000円
素材:ラテックス

「影身」が生まれた理由
「影身」の開発を語るうえで欠かせないのが、前モデル「面影」に寄せられたユーザーからの声です。
その中でも特に多かったのが、「関節を動かしたい」という要望でした。
「面影」は素材や構造の面で大きな進歩を遂げた製品でしたが、身体を自由に動かしてポーズを変えるという点では、まだ限界がありました。
そこで「影身」では、ユーザーがより自由に身体の向きや姿勢を変えられるよう、腕と脚に関節を内蔵するという新しい構造が採用されました。
「もっと自由に動かしたい」
ユーザーから寄せられたこのシンプルな要望が、「影身」の大きな進化につながりました。
関節の内蔵で広がったポージング
腕と脚に関節が組み込まれたことで、「影身」では従来よりもさまざまなポージングが可能になりました。
決められた形のまま使用するのではなく、ユーザー自身が好みに合わせて姿勢を調整できる。
これは、ラブドールを「見るもの」から、より自由に自分の理想とする姿を作り出せる存在へと近づける、大きな変化でした。
さらに、首の回転も可能となり、顔の向きを変えることで、全身のポーズだけではなく視線や表情の印象にも変化をつけられるようになりました。
身体の動きと顔の向きを組み合わせることで、以前よりも豊かな表現が生まれたのです。

内部構造も大きく進化
「影身」の進化は、外から見える部分だけではありませんでした。
内部構造にも改良が加えられ、耐久性と弾力性が向上しました。
その結果、使用許容体重は120kgまでとなり、より安心して扱える製品へと進化しています。
「面影」で得られた経験をもとに、実際の使用環境を意識して内部構造を見直す。こうした改良の積み重ねが、次の世代の製品開発につながっていきました。
収納性にもさらなる工夫
「影身」では、ポージングだけでなく、収納時の扱いやすさについても改良が加えられています。
従来から取り外しが可能だった両腕・両脚に加え、頭部も取り外せる構造となりました。
身体を複数のパーツに分けて収納できるようになったことで、保管時の取り回しにも配慮された設計となっています。
「影身」という名前に込められた意味
「影身」という名前にも、この製品が目指した方向性が表れています。
その名前のテーマは、「いつも一緒に寄り添って、離れない」というもの。
前モデル「面影」が、誰かを想い続ける気持ちや記憶を感じさせる名前だったのに対し、「影身」には、より身近に寄り添う存在というイメージが込められています。
製品の機能だけではなく、名前にも人との関係性を意識した考え方が表現されていたことは、「影身」を知るうえで興味深いポイントです。

「影身」は、ユーザーの声が次の製品を生み出したことを象徴する一体でした。
「もっと関節を動かしたい」という要望をきっかけに、腕や脚への関節を内蔵。首の回転にも対応し、より自由なポージングを可能にしました。
さらに、内部構造の改良による耐久性・弾力性の向上、120kgまでの使用許容体重、頭部を含む各パーツの取り外しなど、機能面でも着実な進化を遂げています。
「面影」から「影身」へ。
そこには、完成した製品をそのまま終着点とせず、ユーザーの声を受け止め、次の製品へ反映していくという、オリエント工業のものづくりの姿勢がありました。









