「ラテックス」を用いたボディの特性として、汚れに弱く手入れに手間がかかりユーザーに負担をかけるという短所を改良するために、当時のオリエント工業では、ラテックスに変わる素材としてソフトビニールの導入が検討されていた。
そこでソフトビニールの導入に向けて開発中の試作ボディをベースにして生まれた「明日香」は、20周年記念モデルとして期間限定で販売された。特殊金具による間接可動方式で、瞳は「ウインクEYE」により可動。頭部がボディと一体のソフビ成型となっており、既存の頭部との互換性はなかった。
ソフトビニール製品はラテックス製品に比べて汚れにくく、手入れが容易で、製造コストも抑えることができたので、この後ソフトビニール製品は定番モデルとして製品化されることになった。
新しい方向性を持った製品「アリス」が誕生。「アリス」はオリエント工業の代名詞的製品となる。
頭部は現在の規格である「球形ジョイント」を使用し、幅広い可動と着脱が可能。一体型のソフトビニールタイプにしたことで、安価で、手軽に扱え、軽量、とユーザーにとっての負担を考慮した製品仕様となった。また従来の製品が受け継いできた魅惑的な女性像を全く一新した、小柄なボディと愛らしい表情も大きな特徴だった。
「アリス」はインターネットの急速な普及に伴って、多くのドールファンから注目を集め、その愛らしさから、癒しを求める観賞目的のドールファンからも支持され、その結果、従来のキャンディガールユーザーとは違ったユーザー層を獲得することになる。
この「アリス」は更に頭部のラインナップを増やし、現在の「プチソフト」シリーズへと発展する。